ひとり掃除の喜び

ぼっちゴミ拾い

神奈川県 犬飼 みほ

 2014年、0歳の子を抱っこして散歩していると、赤ちゃん訪問員の方が、公園を一人で掃除されていました。「きれいにすると、治安もよくなるし、過ごしやすくなるでしょう?」と返ってきました。
 それまで私はあまり考えていないことでしたが、すーっと心に落ちました。この言葉は私のゴミ拾いの原点であり、その場面は今も鮮明に覚えています。
 ボランティア団体も探しましたが、仕事に家事・育児もあり、現場に行き来する時間も取りにくいと思いました。そこで、近所の公道・公園の「ぼっちゴミ拾い」を始めました。月2回から週2回と不定期で、1回あたり30~60分と無理をしないので、続けられているのでしょうか? あのとき抱っこしていたわが子は、8歳になりました。
 ゴミ拾いをしながらさまざまなこと、たとえば、お菓子、飲み物、たばこ、マスクなどのゴミから、流行や季節感を感じます。子どもたちや散歩中の人など、人と話す機会が増えます。草や落ち葉・木・昆虫など、自然と触れ合う機会になります。
 さらに、ゴミ拾いしている自分でさえ、カラスの襲来など、二次的にゴミを散らかしている可能性に気づきます。そして、自身の心身の健康維持につながります。
 人に感謝されることもありますが、それは直接のモチベーションではありません。物を生み出し利用している人間として、物を戻すのは当然だという気持ちです。
 ゴミ拾いは物を戻す作業の一部分。その先に、ゴミを回収・処理・再生してくださる方々や自然があり、それらへの感謝の気持ちを持って、今後も活動を続けようと思います。
 写真は、子どものクラスメイトに撮ってもらいました。