トピックス

トイレを磨き続けて25年

群馬県みどり市 松㟢 靖

 「郷土を美しくする会」の、毎週金曜日朝の大間々駅公衆トイレ清掃が、7月22日25周年を迎え、20人以上がトイレ清掃、草取りなどを行った。通算1300回以上、雨の日も雪の日も一度も途切れることなく続けられた。
 1997年7月24日地元の勉強会で、東京からの講師が「大間々町は観光資源に恵まれているが、駅前のトイレが汚い」と指摘したことで、商店主ら6人が翌朝から始め、以来恒例の活動となった。
 その他、毎週第1日曜日の赤城駅トイレ掃除、毎月1日のながめ公園周辺のごみ拾いも25年近く続け、市内や桐生市内の学校での掃除指導も始まり、同会の活動は、通算約1900回にのぼる。
 大間々駅の活動の2年後に太田駅、新前橋駅、伊勢崎駅、2015年の「桐生を日本一美しい街にする会」発足により、桐生、新桐生、西桐生駅での活動も始まった。
 わたらせ渓谷鐵道(わ鐵)の品川知一社長も参加。「ゆっくり旅したいローカル線ランキングで、わ鐵が1位になりました。これも沿線の人たちが応援してくれた結果です」 「本社隣の大間々駅トイレがきれいなのは、わ鐵の自慢。心から感謝します」と挨拶しました。
 松﨑代表「大間々の活動が、25年で県内に広がったことは誇らしい」「健康や家族の理解、周りの励ましなどがあって続けられた。一番の財産は仲間のネットワーク。この輪が広がってほしい」。
 終了後、仲間の小倉勝氏が朝取りしたナスと、「凡事徹底」と記された記念タオルが配られた。
(376-0101 みどり市大間々町大間々1380)

第200回伊東掃除に学ぶ会

静岡県伊東市 白鳥 宏明

 7月17日、県外4名を含む22名で「海のつばき館」のトイレを掃除しました。
 会の設立は2005年7月、活動開始はその2年前。鍵山掃除道を、地元の縁ある人に伝え、地域を良くしたいと思って始めました。
 伊東は観光地ですので、桜の時期は3月に観光トイレを掃除するなど、シーズンの少し前に名所を掃除してお客様をお迎えしています。近年のコロナ禍では、神社仏閣を中心にお掃除しています。
 今回は、トイレ掃除初体験に衝撃を受けた県外からの方や、通りすがりに見て興味を持った東京からの釣り客の方が閉会式に参加されたハプニングがありました。
 毎月一回の活動のほかに、コロナ前は毎年「年次大会」を開いていました。目的は、掃除の良さを広く伝えること、そして伊東のメンバーのおもてなしの実践の場として、さらに参加者同志の縁結びの場をつくることです。前日が講演会と懇親会、2日目が掃除実習で、約200名が参加しています。

エピソード
 トイレ掃除は、会社が荒れていた1990年ころ、当時私は30歳で専務でしたが、どうしたら一番下の社員の気持ちがわかるだろうかという藁にもすがる思いで始めました。でも「当てつけでやられているようで面白くない」とか「専務がやっているからやる気にならない」など、社員の反発は広がるばかりでした。その後鍵山相談役を知り、辛抱して続けているうちに、12年目にして私が言わなくても社員が掃除をしてくれるようになりました。掃除文化が社風になったように感じております。
(414-0045 伊東市玖須美元和田729-36)

第100回 浜田江津掃除に学ぶ会

島根県浜田市 稲元 正敏

9月11日「浜田江津掃除に学ぶ会」と「松江出雲掃除に学ぶ会」合同で、44名でおこないました。
 出雲市立多伎小学校では、3回目です。バレー部と野球部の子どもと保護者が参加しました。来年は9月10日開催を決めました。

代表世話人 稲本正敏 あいさつ
 「浜田江津の会のメンバー藤井芳枝教頭先生が、多伎小に転勤されて一生懸命やっておられます。私は車で一時間半かけて来ています。こじんまりとでも続けることだと思っています」

藤井芳枝教頭先生 あいさつ
「全校生徒129名です。私が前任校のバレー部顧問のときに、チームを強くしたいと考えていたところ、トイレ掃除をすすめられ、部活の一貫として始めました。月に一回やって、田舎の学校が中国大会に出場でき、「本当だ!」と思いました。私は会に毎月参加していますが、教頭になって子どもたちと楽しくやりたいと思って、今回の開催にいたりました。

子どもの感想
・尿こしやりたくなかったけど、やってみるときれいになって嬉しくなった。またやりたい。
・色々なお掃除の仕方を教えてもらったので、家でもやりたい。
・保護者:子どもたちは私語もなく懸命にトイレを磨き、心もきれいになって良かった。

【資料】 浜田江津掃除に学ぶ会
 食品スーパーの社内掃除や公園のトイレ掃除などをお手伝いして40数回。ところがこのスーパーが身売りされ、会もなくなりました。2013年、益田掃除に学ぶ会の協力を得て、残った10人で会を立ち上げました。当初益田の支部でしたが、2016年日本を美しくする会に登録。以来毎月1回、5~6人で活動しています。高齢化のなか、できる限り「続け」たいです。
(697-0024 島根県浜田市黒川町3740-24)

掃除の魅力を考えよう

PHP友の会

 8月28日(日)、「しあわせファクトリー」オンライン講座に39名、うち日本を美しくする会から9名が参加されました。
 「しあわせファクトリー」のネーミングは、幸せを願う団体や個人とつながり手を取り合っていきたいとの思いで、掲げています。
 講演①は、かがPHP友の会会長、かが能美掃除に学ぶ会代表の山口健次さん。会の活動と、奥様と2人でおこなって5千回を超えたゴミ拾いについて話されました。
 講演②は、PHP理念経営研究センター研究員で、京都掃除に学ぶ会代表の時政和輝さん。「掃除で養う素直な心」について、京都掃除に学ぶ会と京都新洗組の活動について話されました。
 その後参加者はグループにわかれ、個々人の体験談や活動のあり方について懇談し、最後に友の会 のクリーン活動を紹介して閉会。
 今回、クリーン活動のリーダーが多く参加され、鍵山秀三郎さんの本や講演ビデオを見た方も多く、内容はとても好評でした。
 友の会には、日本を美しくする会所属の方が多数おられます。今後「日本を美しくする会」さんと「全国PHP友の会」のコラボができると嬉しいです。

【資料】 PHP友の会
 松下幸之助の呼びかけで結成されたボランティア任意団体。「素直な心になりましょう」というPHP活動に賛同した人が集まる。主な活動は、「学び」「交流・仲間づくり」「社会貢献」の3本柱。学びでは、『PHP』などの読書会を、交流会は昨今はオンライン交流会を、そして社会貢献では募金活動やクリーン活動などを展開しています。現在会員数約2千名、韓国、台湾などにも仲間がいます。