心を磨くトイレ掃除研修

九州ブロック長 廣瀬 透

  • 月日 2020年9月29日(火)
  • 場所 佐世保市立中里中学校
  • 参加 生徒114、計146人

休会中の佐世保の会に、感動がよみがえりました。中里中で「佐世保明るい社会づくり運動推進協議会」(会長朝長則男佐世保市長)主催の、掃除研修が行われたのです。20年以上前に鍵山相談役と掃除をされた朝長市長は教育に熱心で、子どもにもぜひ体験させてやりたいとの強い思いで実現されました。

課題は、「コロナ対策」「リーダー確保」「道具集め」でした。コロナ対策は、マスクとフェイスシールド準備、密を避ける配員など。リーダーと道具は近隣の会へ応援を頼みました。他県でしかも平日なので気をもみましたが、何とか目途がつき、掃除人の温かい支援に大変感激しました。

福岡便教会の酒井道行先生、大分、糸島、そして約4時間かけて山口・宇部・下関の会が次々に到着。中里中は、元気な挨拶をし、下駄箱の靴は見事に揃っている見事な生徒さんたちでした。

開会式では紹介ビデオを見て心の準備、そして市長挨拶。話を聞いて、掃除の教育的意義を理解する長の下では、学校はどんどん良くなると確信しました。

トイレ掃除は、生徒は渋々でしたが、便器がきれいになるにしたがって熱中していきました。外班は溝の土砂や落葉を取り出し、草を取り、落葉を掃きました。1時間45分の掃除が終わると、場の空氣が変わります。

閉会式は、笑顔が体育館に広がりました。学校・教委関係で唯一参加の市教育長は、生徒の心の変化に大きな感動を受け、市内の学校に伝えたい旨話されました。佐世保の会関係者は、来年もやりたいと言われました。

生徒感想

あっという間でした

便器を素手で洗う映像を見て、いやだなあと思いましたが、やってみると夢中になって、もっと磨けばきれいになるかな、道具を使ってみようかな、などとやる気がめばえてきました。清掃後は壁が白くなり、黒カビもきれいにとれて感動しました。本当にあっという間でした。今後こんな活動があれば参加したいです。今日学んだことを家族と共有し、家をピカピカにしたいです。

こんなに夢中になったのは初めて

外回りの草を取りました。こんなに夢中になったことは初めてで、自分でもびっくりしました。あっという間でした。リーダーが「一人でするより皆で協力するとよいです」と言いましたが、みんなと協力してやることで、たっせいかんがすごく、しんけんに取り組むことができたと思います。つかれたよりも先に楽しかった、またやりたい気持ちでたくさんになりました。クラスのトイレそうじとうばんになったら、どんなよごれもていねいに積極的におとしていきたいです。

挨拶ができて、校内がきれいで、心がきれいな学校に

きれいになったトイレを使うと、なんだかうれしいきもちになりました。「トイレは汚いものじゃなくて、きれいにするもの」と思いました。学校内、生徒の心がきれい。そしてあいさつもしっかりできる。そういう学校が本当のいい学校なんだと思います。来年は僕たちが中里中を引っ張っていく番です。今日学んだことを生かし、トイレも心もきれいにしていこうと思います。

「人のためになることをする」のはこんなに楽しいんだ

トイレ掃除にはマイナスのイメージがあり、掃除をする人についても考えたことがありませんでした。やってみると、どんどんきれいになっていきました。私は「人のためになることをするのは、こんなに楽しいんだ」と実感し、そして一つのことに一生懸命がんばれたことのうれしさを学びました。トイレ掃除で自然と笑顔が増えたように思います。今日学んだこと、自分の中で変わった思いを忘れず、これから役立てたいと思います。