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第361回 京都掃除に学ぶ会 月例会(木屋町)

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2025.09.13

9月の月例会は、妙心寺退蔵院でお掃除をさせていただきました。前回の2月は、大寒波により雪景色の中での活動となりましたが、今回は残暑の中、熱中症対策として水分や塩分をしっかり補給しながらのお掃除となりました。

今回は、大きく、トイレ班と拭き掃除班に分かれてお掃除しました。
トイレ班は、3箇所。手入れの行き届いたトイレをさらに綺麗にする形でのお掃除となりました。便器の中もちろん、普段行き届かない蛍光灯や換気扇等もお掃除させていただきました。きれいな中でも、掃除が必要な箇所を探しながら、時間を余すことなく、しっかりと掃除をすることができました。

拭き掃除班は、副住職の松山大耕様から雑巾の使い方を教わりました。雑巾を縦に四分割して、雑巾の特徴を余すことなく使用する掃除方法は、とても勉強になりました。拭き掃除班は、半数以上が留学生でしたので、国際的に活躍されている松山様の説明は、英語での説明も飛び出し、掃除を介した素晴らしい国際交流の機会の場となりました。

感想発表では、拭き掃除をした留学生から、「日本で一人暮らしをして初めて掃除をするようになったけれど、今日の掃除はたいへん楽しく、今後の掃除に弾みがついた」と話してくれていました。
他の班からも「今回はきれいなトイレを掃除することになりましたが、きれいなところほど小さな汚れが見つけにくく、掃除の難易度が上がります。経営も同じで、調子が良い時ほど悪い部分に気が付きにくいということを改めて感じました」と、経営者の方からの感想もあり、まさに掃除に学ぶ会を体現するようなお話でした。

最後に、退蔵院の副住職、松山様からお話をいただきました。最近のテーマは、「非効率の効率」なんだそうです。

これまでの日本は、効率化、短時間で最大の成果、という価値を追求してきました。それによって物質的には豊かになりましたが、様々な社会問題に直面し、人の心は必ずしも豊かになったとはいえない状況です。
今回のお掃除のように、きれいなところを掃除するということは、まさに非効率の極みのようなことですが、そこには「丁寧に生きる姿勢」「心を整える」「無心になる」など、効率では測れない価値があります。
掃除の会の活動は、身体と心を落ち着けて取り組める時間をもちながら、タイパやコスパとは違う感覚や行為を実践できる場となっていることを改めて感じる貴重なお話でした。

まだまだ暑い中での活動ではありましたが、秋を目前にして、参加した皆様にとって、たいへん実りの多い月例会となったのではないでしょうか。

次回は、4月以来の上御霊神社です。掃き掃除が中心ですが、掃除を通して、参加者それぞれにとっての新たな学びがあると思います。
ぜひ皆様、奮ってご参加ください!

投稿者:京都掃除に学ぶ会     秦 由見子
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